去勢・避妊手術について
去勢・避妊手術について、行うかどうか悩まれる方も多いと思います。
手術について説明したいと思います。
去勢手術・避妊手術とは
雄は精巣を、雌は卵巣と子宮を摘出し生殖能力をなくす手術です。
通常、男の子で15分程度、女の子でも30分ほど終わる手術です。
準備や麻酔からさめる時間を入れても約1時間で終わります。
当院では午前中にお預かりし、昼の休診時間に手術を行って犬の避妊去勢・猫の避妊去勢は基本的に日帰りとしています。
手術のタイミングについて
生後6ヶ月から、繁殖を行う予定がないのであれば、遅くても1歳ぐらいまでに行うことをオススメしています。
高齢になっているからといってできないわけではありません。
メリット
・問題行動がなくなる
幼い頃に手術を行えばマーキングなどの問題行動が出ない、もしくは落ち着く可能性が高く効果が期待できます。
手術が遅くなるほど効果が期待しづらく、問題行動が落ち着きにくいです。
・生殖器系疾患の予防
犬猫で腫瘍の発生率の高い腫瘍、乳腺腫瘍の予防になります。
犬ではそのうち半分が、猫では9割近くが悪性です。
犬の場合、1回目の発情が起こる前に避妊手術をしておけば、乳腺腫瘍の発生率は0.05%。
2回目までの発情での発生率は8%。
避妊手術をしなかった子の乳腺腫瘍の発生率は25%です。
猫でもやはり若いうちに手術をしておけば乳腺腫瘍にならない可能性が高くなります。
また、子宮蓄膿症という子宮に膿のたまる病気になることもありません。
陰部から膿が出てきたり、多飲多尿になったり、元気・食欲がなくなってぐったりして来院されるパターンが多いです。
多くの場合が高齢の子に発症します、それに加え調子の悪い状況で麻酔をかけて手術をしなければならないためリスクが高くなります。
さらに入院が必要になり、費用も普通に避妊手術をするよりも高くなってしまいます。
雄の子の場合は前立腺肥大、精巣炎、精巣腫瘍、会陰ヘルニアなどの予防のためにもなり、やはりそれぞれの病気において手術が必要になることもあります。
デメリット
・繁殖能力がなくなる
当然のことですが、手術によって卵巣・子宮・精巣を取り除くため、子供を作ることができなくなります。
・太りやすくなる
ホルモンなどに変化が起こることにより、太りやすくなることがあります。
その場合はフードの量を規定量の7~8割ぐらいに減らしたり、避妊・去勢をした子用のフードやダイエット用のフードに変更していただき、しっかり管理していれば問題にはなりません。
●手術を行うかどうか迷われる方も多いと思いますが、わからないことや気になることなどあれば、まずはお気軽にご相談ください。
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【受付終了時刻】
(午前)11:45 (午後)18:45
診療動物:犬・猫